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「十訓抄」 七ノ二十八より
学校の練習問題で読んでおもしろくてハマりましたw
どうもネット検索かけても正確な呼び名みつからないので、『民部卿顕頼の侍』て勝手に名前つけておきます←


出展「十訓抄」
鎌倉時代成立の説話集。
作者未詳。
六波羅二臈左衛門入道(らくはらじろうざえもん)説が有力らしい。
10の項目を立てて、280余りの教訓的な説話をおさめて年少者を導く書となっています。

てことで、現代語訳↓


昔、民部卿の顕頼のもとに、ある年かさが高いなま公達(=未熟な貴族役人)が近衛の少将を目指していられて、顕頼の侍に
「近衛の少将になりたいので、帝に奏上してもらえないでしょうか?」
と顕頼への伝言を頼んだ。

侍は顕頼の元へ行き、伝言を伝えると顕頼は
「あの人は今はもう相当歳がいってるはずだ。なんで今さら近衛の少将なんかになりたがるんだか。とっとと出家して、世のすみっこの方にいればいいものを…」
とひとり言をいいつつ、

「『子細承りました。なにか奏上する案件があるときについでに奏上しておきます。最近体の調子が悪くてなかなか会いにいけなくて…困ったものです。』と伝えてきなさい。」

そして侍はなま公達のところへ行き、
「顕頼様に伝えてきなさい、と言われました。
『あの人は今はもう相当歳がいってるはずだ。なんで今さら近衛の少将なんかになりたがるんだか。とっとと出家して、世のすみっこの方にいればいいものを…
しかしながら子細承りました。なにか奏上する案件があるときについでに奏上しておきます。』とのことです」

するとそのなま公達は
「その通りでございます…。
自分でもわかってはいるのですが、前世からの因縁か、近衛の少将になることはさけられないようなことのように思い、気になってしかたないないのです。
兼ねてからの願いをとげた後はすぐ出家して、篭ってしまおうと思っています。顕頼様がはっきりおっしゃってくださり、さらに兼ねてからの願いを叶えたくなりました。」

と言ったのをそのまま侍はまた顕頼に報告しに行った。
顕頼は手をぱん、と叩いて、
「おまえ、なんて言ったんだ!」
と言うと侍は
「かくかくしかじか、あなたのおっしゃった通りに」と言うのには、呆れて物が言えなかった。

顕頼は侍に
「どのような国王、大臣でも、身内に愚かな愚痴をこぼすことはあります。それをこの不覚人、ことごとく全て申し上げた。呆れたことだと申し上げても、言葉を尽くせないことです。すぐに帝のもとに参上して、近衛の少将の件を奏上してきます」
と公達に伝えさせた。

その後、なま公達は近衛の少将におなりになって、本当に公達がおっしゃったように出家した。

昔の人の言うことに、
『人を使うことは、工が木を扱うのと同じようなことだ』
というのがある。
「彼はこのことに堪能だ。この人はこのことに使える。」
と見極めて、その人の得意不得意を知った上で使うのである。

だとすると、民部卿顕頼は「えせ工」とでもおなりになるのだろうか。
申し次ぎすらできない侍なんか使っていたのだから。



以上。
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